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私たちOKOSHI-KATAGAMIはこの度、パリにて『メゾン&オブジェ2010 Jan.』に出展する機会を得ました。出展カテゴリーは『プロジェ』、そこには欧州の建築家、インテリアデザイナーが数多く来場しOKOSHI-KATAGAMIは絶賛され高い評価をいただきました。

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OKOSHI-KATAGAMIは今まで人々の目に触れる機会が少なく、且つ伝統工芸というくくりで紹介されてきた故に影のイメージが色濃くありましたが、今回の出展での紹介手法によりその秀でた意匠性に光が当たり、その素晴らしさを多くの方々に知っていただき、その美が再認識されました。

今回の初出展にあたり、最も注力した事はOKOSHI-KATAGAMIの見せ方です。

ブースを飾るディスプレーは最初から国内での作り込みをする事を選択。

6ヶ月以上にわたり デザイナーと協議・相談して、模索を繰り返しました。

辿り着いた表現手法は、型紙を木製フレームに封印し、代表的な紋様20柄を正面奥にパネル状に設え、後からライトを当てるという方法です。

更に、最も重要な事は 斜めにライトを照らし型紙のシルエットを壁に投影させる事です。

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これは、今までは単に平面的で薄っぺらな型紙を、立体的に表現し且つその紋様の影が来場者の顔・衣類・バッグに紋様を描き込む事で、建築資材・内装資材(壁紙・カーペット)・テキスタイル・バッグの素材へと 型紙紋様の応用範囲を広げるポテンシャルを主張して、クリエーターの脳みそを刺激することを狙いとした故です。

KATAGAMIは伝統的工芸用具という事で、その彫刻する様子ばかりがクローズアップされて世間に紹介されてきました。その技術や歴史はとても尊い事であり、大切にしなければなりません。私自身も先人たちや職人さんには、深く感謝をしています。

しかし、KATAGAMIにはもっと重要な要素があるのではないでしょうか。

それは『ズバリ!意匠』です。

「きもの」の為のKATAGAMIではもう既に立ち行かなくなってしまっている現在においては、その需要の矛先を未開拓の分野に向ける必要があります。その新規の需要を掘り起こさなければこの業界は死滅してしまいます。

その切り口として大切なのは、KATAGAMIだからこそ表現でき、現在まで綿々と受け継がれ、今なお進化している『意匠の秀逸性』です。

KATAGAMIはフランス語でもKATAGAMIと言います。
KATAGAMIが彫刻されている渋紙に必要不可欠な『柿』もKAKIと言います。

この事実を知り、KATAGAMIが日本にしかないオンリーワンである事を誇りに思うべきであるとあらためて気付かされました。

私たちはこれからもOKOSHI-KATAGAMIの意匠を大切にして、新しい需要を求め活動していきます。

末筆ながら今回の事業を支えていただいた三重県、鈴鹿市、鈴鹿商工会議所、JETRO、伊勢形紙共同組合、及び業界の関係者に深く感謝の意を表します。

『メゾン&オブジェ2010 Jan.』主催者発表の全体来場者数:85,482人。

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